「化粧品」は「全成分表示制度」により製品に使われている材料を全て表示しなくてはいけません。それに対して「医薬部外品(薬用化粧品)」は「102種類の指定成分のみ表示」すればいいことになっています(この102種類はアレルギーなどの害が出る可能性があるので表示しなくてはいけない)。つまり、全成分を表示する法律的な義務はないのです。
「消費者に知られたくない成分」(効果が高いけど危険性も高い成分)を入れなくてはいけない場合、102種類の指定成分以外の原材料を使えばそれを隠せてしまうということ。例えば人体への悪影響が強い合成界面活性剤や合成ポリマーなどです(合成ポリマーはジメチコン、カルボマー、シメチコンなどの種類があります)。
医薬部外品はこのようにどのような成分が含まれているか分かりませんので、ある意味危険です。それを自覚して使いましょう。決して、医薬部外品だから効果が高いなんてことはありません。
美白化粧品でシミが増える訳
医薬部外品のクリームや化粧水で「メラニンの生成を抑え、しみ、そばかすを防ぐ」と効果を謳える美白化粧品がありますが、逆に美白化粧品を使っていくとシミが増えることはご存知ですか。肌の美白を実現するためには「表皮の一番下の基底層」まで美白剤を浸透させなくてはいけないのです。
これはズバリ言うと、「肌のバリア機能を破壊しないと美白剤は浸透しない」ことを意味するのです。カネボウの美白化粧品を使って白斑になってしまった被害がありましたが、これは美白成分のロドデノール自体が真の犯人ではありません(もちろん間接的な犯人ではありますが)。
真の犯人は乳化剤という強い成分で肌のバリア機能を破壊して、メラニン色素を作るメラノサイトを壊してしまったことです。メラノサイトを壊してしまったので、肌を再び黒くすることが出来なくなっているわけです。黒人の芸能人の肌が急に白くなっていることがありますが、あれは美白というより白斑です。
「ロドデノールの量が多すぎたことが原因」とカネボウは「成分のせい」にしましたが、その方が会社にとって被害が少ないです。だって、「合成界面活性剤で肌を壊して基底層まで美白剤を浸透させたことが原因でメラノサイトを壊しちゃった。ごめんなさい」って言ったらヤバいでしょ(笑)ですので、他のメーカーの美白化粧品でも同じような被害が発生する可能性もゼロではありません(恐らく繰り返すでしょう)。
美白化粧品を使って肌のバリア機能が壊れた肌は異物を跳ね返す力が無いので、簡単に成分の浸透を許します。そうすると益々メラニンが出来てシミが増えていきます。
[後記]
天然成分だから安全だというのは嘘です。カネボウの美白化粧品で白斑を発生させた成分ロドデノールも天然成分です。合成界面活性剤でバリア機能を壊して天然成分を浸透させても刺激になるだけでいいことはありません(シミになるだけ)。
「たくさん天然成分が入っているから安全」は嘘ですから騙されないでくださいね。今の化粧品製造販売者は規制緩和のせいで他業種からの参入が多く(素人が多い)、薬事法も皮膚理論も分かっていないので、ますます注意が必要です。
[後記2]
化粧品でシワを取るのは嘘です。ただ、バリア機能を壊した肌に水を浸透させて合成ポリマーというビニールでふたをしているだけです。
ですので、シワが消えるのは一時的です。まさか、効果の高い高価な成分が肌に浸透してシワを取るなんて思っていないですよね。考えてみれば分かりますが化粧品でシワが消えるわけがないでしょ(笑)夢のような成分があったとしても肌のバリアを壊さないと浸透しませんので、結局肌がシミだらけになりますよ。
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