勃起不全の原因は
①性器そのものに起因するもの
②心に起因するもの
③薬の服用に起因するもの
があります。
①から説明します。
性器そのものに起因するものとは主に動脈硬化が原因です。男性器の動脈は体の中で一番細いので、動脈硬化になると一番強く影響を受けてしまいます。
なぜ動脈硬化になると勃たなくなるのでしょうか。脳が性的刺激を受けると陰茎の陰茎海綿体に伝えられますが、そこに血液が大量に集まることで勃起と言う現象が起きるのです。この時、動脈硬化があると陰茎海綿体に血液がスムーズに集まらないので勃起が起きません。よく、朝勃ちは健康のバロメーターだと言われていますが、こういう理由からです。
②
心に起因するものとは過去にセックスが上手く行かなかった時などの記憶が勃起を阻害します。「また上手く行かなかったらどうしよう」という恐怖心です。先ほど書いた「脳が性的刺激を受けること」が正常に出来なくなっているということです。
③
薬の服用に起因するものとは高血圧の治療薬や精神薬などの薬を飲んでいる場合です。若いのに勃起しない人はまずは飲んでいる薬を調べてみてください。例えば「パロキセチン」という抗うつ剤の添付文書を読むと「性機能異常(射精遅延、勃起障害等)」と書いてあります。
②と③は急には改善できませんが、①は食事が大きく関わっているのですぐにでも実行できます。
食事でEDを改善
食事でEDを改善する方法について説明します。
①動脈硬化を防ぐには糖質を摂り過ぎないことです。
理由は2点あります。
1つ目は糖質を摂り過ぎると使いきれなかった糖がタンパク質と結びついて血管内に「終末糖化産物」を作り出します。これが血管に溜まることにより動脈硬化が進行します。
2つ目は血糖値の激しい上下動(グルコーススパイクと言う)も血管が傷付く原因になります。血糖値の上昇を抑えてくれる作用が食物繊維にありますので、野菜、キノコ、海藻、ナッツなど食物繊維が豊富な食品を食べることが大切です。
ですので、パン、米、うどん、ピザ、ケーキ、お菓子などの糖質が多い食品を食べすぎないようにしましょう。
②油に気を付けましょう。
一番気を付けて欲しいのがトランス脂肪酸です。この油はプラスチックと組成が似ている人工油です。癌、不妊、血管系の病気の原因にもなっている油ですので、絶対に摂らないこと。パン、お菓子、マーガリンなどに入っていますので、このような食品を食べないでください。その代り、亜麻仁油 エゴマ油などのn3系(オメガ3)の油を摂りましょう。亜麻仁油はゲルソン療法と言う難病の食事療法に使われている油です。
③生きた酵素を食べること。
精力減退の一因は酵素の不足にあります。酵素は熱を加えると死んでしまうので基本的には生で食べます。すりおろし大根みたいに野菜をすりおろせば酵素が何千倍と増えるのが分かっているのでお勧めです。人参、カブ、ニンニクなどのすりおろしもいいですね。
④次の精力のある食べ物を食べる。
〇 水溶性の食物繊維である昆布やワカメを食べる。
水溶性の食物繊維は精子の量が増やします。
〇 シジミや牡蠣に含まれる亜鉛を摂る。
亜鉛は男性ホルモンの生成を促します。特に男性ホルモンのテストステロンは精子を作ったり、性欲や男性器の機能に関わっています。
〇 玉ねぎやニラなどのネギ類を摂る。
ネギ類は血栓(血の塊)を予防します。血栓が多くなると血流を塞ぎます。
〇ウナギや煎茶に含まれるビタミンEを摂る。
ビタミンEは動脈硬化を防ぎます。
〇納豆などの発酵食品を摂る。
納豆に含まれるナットウキナーゼは血栓を溶かします
〇黒酢はアルギニンを増やします。
アルギニンは男性機能を強くします。
これらの食品を食べていれば「朝勃ち」の回数が増えてきますよ。朝勃ちは動脈硬化のバロメーターになるので朝勃ちがない人は気を付けて。
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