豚や牛が「と畜場(解体場)」に運ばれるときの様子が隠しカメラの映像に収められていましたが、これを見たときイスラム国を思い出してしまいました(動画は最後にあります)。
牛や豚もここが「と畜場」ということを分かっているので、トラックから出ようとしないのですが、スタンガンを打ったり、尻尾を骨折させて痛めつけることで無理やり連れて行こうとする姿がなぜかイスラム国とかぶってしまったのです。
我々、日本人は「イスラム国酷いね」と言いますが、動物から見ると人間も同じくらい酷いと見えていることでしょう。育てて食べてしまうのですから、人間は残酷だという認識は持っておいた方がいいです。
私は「肉を食べるのを止めましょう」と言っているわけではなく、こういうふうに肉になっているのだという現実を知ってほしいのです。ちなみに、国際獣疫事務局の基準では屠殺される動物の移動にスタンガンなどで追い立てる行為は禁止されています(日本もこの基準に批准しています)。しかし、これが日本では守られていないのが現実です。
海外では屠殺される動物をどのように見ているのか。一部のイスラム教やユダヤ教の宗派では牛を屠殺するときに気絶させないで行うという決まりがあるのですが、デンマークではこの屠殺方法を2014年に禁止しています。その時のデンマークの農業大臣の言葉が印象に残っています。
「動物の尊厳は宗教よりも上だ」
気絶させない屠殺方法はアラブへの輸出を促進するために北海道で実施されています。気絶させない屠殺方法は動物に余計な苦しみを与える方式ですので、日本も禁止してほしいです。
痛みを伴う手順(鞭打ち、蹴る、尻尾捻り、鼻をつかんで引っ張る、目、耳又は外部生殖器の圧迫を含む)又は痛み及び苦痛を与える追い立て道具やその他の補助道具(大きい棒、先端が鋭利な棒、付いた杖、長い金属の配管、フェンシングワイヤー、重い皮ベルト等)の使用は、動物の移動に使わないこと。
国際獣疫事務局の第7.5.2条
「hopeforanimals」より引用
酷いのはと畜場だけではなく、牛や豚が飼育される環境も酷すぎます。
牛に鶏のフンに遺伝子組み換え大豆を交ぜた餌を与えたり(アメリカの場合)、成長を早めるためにホルモン剤を投与されているのです(早く育てば餌代が浮くから)。
特にアメリカ牛肉のホルモン剤(エストロゲン)の残留が酷く、日本と比べて赤身の部分で600倍、脂肪の部分で140倍もあります(オーストラリア産の牛肉も同じでエストロゲンの残留が多い)。これが乳がんや子宮体がんなどのホルモン性のがんを増やしているのではないかという見解を日本癌治療学会が発表しています。
動物の命を絶って食べるのですから、せめていい環境で育てて、人の健康に寄与するようなものにしてもらいたい。
スタンガンや蹴りでトラックから出そうとしている↓↓
尾を締め上げて骨折させている↓↓
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