前田健さんが4月26日にお亡くなりましたが、原因は虚血性心不全です。
この病気は心臓の筋肉に栄養を運ぶ冠動脈が動脈硬化などで詰まることで起こります。
動脈硬化で血管が詰まってしまうと血液が心臓の筋肉に行き届きませんので、その部分が死んでしまいます(壊死)。
そうすると全身に血液を送ることが出来なくなり、命を失う危険性が高くなります(心臓はドクンドクンという収縮と拡張で血液を全身に送っている)。
では虚血性心不全はどのような人がなりやすいのか。
それは糖尿病の人です。
前田健さんは少し太っていたので、恐らく糖尿病もしくは糖尿病予備軍だと思います。
ツイッターでは「不摂生な生活を送っているのは分かっているが止められない」とつぶやいていましたので、糖尿病になっていたとしても不思議ではありません。
高血糖の状態が続くと血管が傷ついて、そこに血栓などが溜まりやすくなりますので、その結果、血管が狭くなり動脈硬化を起こしやすくなります(参考記事「食後血糖値が高すぎる人は心臓病で死にやすい」)。
虚血性心不全と糖尿病の関係性については国立がん研究センターが研究を行っており、糖尿病になると健康な人に比べて虚血性心不全になるリスクが3倍高くなることを発表しています。
糖尿病予備軍でも約1.5倍リスクが高くなりますので、糖尿病と診断されていない人でも気を付けてください。
糖尿病は虚血性心不全だけではなく、癌細胞の増殖を促しますので、まさに病気の根源とも言えます(参考記事「糖質を摂りすぎると癌になりやすい」)。
今の日本人は三大栄養素の中の炭水化物の割合が60%と高いですので、糖尿病や糖尿病予備軍になって当たり前なのです(国民の6人に1人が糖尿病もしくは糖尿病予備軍)。
前田健さんの訃報は悲しいことですが、明日は我が身に襲いかかってくるかもしれません。
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