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便秘薬で4人死亡。厚生労働省が注意喚起

便秘薬を気軽に飲んでいる人がいますが、止めた方がいいですよ。

独立行政法人医薬品医療機器総合機構(厚生労働省所管)が便秘薬が原因で4人死んでいることを発表しました。

酸化マグネシウムについては,昭和25年から便秘症や制酸剤などとして広く使用されており,関連企 業による平成25年の推定使用患者数は約1,000万人です。

酸化マグネシウムによる高マグネシウム血症は,平成24年4月から平成27年6月までに29例(うち死 亡4例)報告され,このうち19例(うち死亡1例)は酸化マグネシウムの服用と因果関係が否定できな い症例でした。

厚生労働省のホームペーより引用

死亡原因の高マグネシウム血症とは血液中のマグネシウム濃度が上がることで、血圧の低下、意識障害、心停止、呼吸不全などを生じさせます。

厚生労働省はこの発表を受けて、製薬会社17社に「重要な基本的注意」を改定するように指示しました。

[慎重投与]の項に 「高齢者」 を追記し、[重要な基本的注意]の項を 「本剤の投与により、高マグネシウム血症があらわれることがある。

特に、 便秘症の患者では、腎機能が正常な場合や通常用量以下の投与であっても、 重篤な転帰をたどる例が報告されているので、以下の点に留意すること。

(1)必要最小限の使用にとどめること。

(2)長期投与又は高齢者へ投与する場合には定期的に血清マグネシウム 濃度を測定するなど特に注意すること。

(3)嘔吐、徐脈、筋力低下、傾眠等の症状があらわれた場合には、服用を 中止し、直ちに受診するよう患者に指導すること。」 と改め、[高齢者への投与]の項を 「高齢者では、高マグネシウム血症を起こし、重篤な転帰をたどる例が報告 されているので、投与量を減量するとともに定期的に血清マグネシウム濃 度を測定するなど観察を十分に行い、慎重に投与すること。」 と改める。

便秘薬を飲んでいる人が1000万人いると推計されていますが、死亡例はたった数例のこととも言えるかもしれません。

でも、薬の副作用だと分からずに死んでしまっている人もいるでしょうから、自分は大丈夫だろうと軽く考えてはいけません。

厚生労働省が「重要な基本的注意」を改定するように製薬会社に指示したことは決して軽くはないことを意味します。

便秘薬を飲む前に食物繊維や発酵食品を摂ってみるなどの生活習慣の改善が必要です。

詳しくは「便秘を解消する食材と生活習慣」を読んでください。

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