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缶コーヒーを飲むと流産のリスクが高まる

スチール缶の内部に合成樹脂のコーティングが施されていることをご存知ですか?

このコーティング剤にはビスフェノールAという添加物が含まれているのですが、この物質が流産の原因になっていることが研究で分かったのです。

2005~2009年に妊娠4~5週の女性115名の血液を採取し、ビスフェノールA濃度と流産の関連を前方視的に検討しました。

47名が出産、68名が流産(胎児染色体異常46名、胎児染色体正常22名)となりました。

ビスフェノールA濃度は、出産群(0.075 ng/mL)と比べ流産群(0.101 ng/mL)で有意に高く、ビスフェノールA濃度下位1/4と比べ上位1/4では、流産率が1.83倍有意に高くなっていました。この傾向は、胎児染色体の異常群も正常群も同様に認めました。

松林 秀彦 (生殖医療専門医)のブログより引用

温められている缶コーヒーのような飲み物は熱でコーティング(ビスフェノールA)が溶け出す可能性が高まりますので、さらに危険です。

妊婦にとってビスフェノールAの危険性は流産だけではありません。

妊娠中にビスフェノールAを摂ってしまうと胎児の脳に影響があることが分かったのです。

 これは横浜市立大学 井口泰泉教授がマウスの実験で確認しています。

脳には血液脳関門という関所のような場所があり、薬のような薬物はここでせき止められると思われていたのですが、ビスフェノールAはここを通過してしまったのです。

薬物の血中から脳内への移行を制限する機能。

アミノ酸やグルコースなどの神経活動のエネルギー源となる栄養素は脳内に選択的に輸送されるが、多くの物質は脳内に自由に入るわけではない。

脳毛細血管内皮細胞に発現するP糖タンパク質などの排泄トランスポーターが、内皮細胞内に入った毒物・薬物を血中へ戻すことにより脳内への侵入を妨げていることが知られている

日本薬学会より引用

ビスフェノールAが胎児の脳に到達するとどうなるのか。

京都府立医大 伏木信次教授の研究によると「胎児の脳の大脳皮質」に異常が起こります(マウスの実験で分かったことです)。

子供に増えている注意欠陥多動性障害(ADHD)は大脳皮質の活動低下が原因と言われているので、ビスフェノールAも一因になっている可能性があります。

[補足]

ビスフェノールAはポリカーボネート樹脂やエポキシ樹脂等に含まれていますので、食品用容器や哺乳瓶を買う際には気を付けてください。

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