アルプラゾラムの処方まで
春先より全身の脱力感、倦怠感、異常発汗、動悸をしばしば感じるようになってしまった。当初は内科の疾患を疑い、地元のクリニックを受診したところ、甲状腺機能亢進症病(バセドウ病)の疑い有りとの事で血液の精密検査を実施。結果は異常無しであった。その時は疲労が原因だろうとの事で、特に処方なく、様子見となった。
しかし夏場を迎えるにつれ症状は悪化、睡眠障害まで発症していたため、再度クリニックを受診。しかし再度の血液検査も異常は無し。内科では無く心療内科への受診を進められる。
夏も終わりに差し掛かった頃、改めて近隣の心療内科を受診。診察の結果、心的ストレスを起因とした自律神経失調症の疑いありとの診断。ベンゾジアゼピン系の抗不安薬であるアルプラゾラム(ソラナックス)0.4mgを処方。朝と夜に1錠ずつの服用を指示される。
アルプラゾラムによる副作用の発生
心療内科より帰宅後、軽い食事を取りアルプラゾラムを1錠服用。翌朝に1錠、夜に1錠を飲み就寝。その日は特に副作用等感じることは無かった。
しかし、翌朝起床した後、手の力がほとんど入らない事に気づく(若干の震えもある)。立ち上がり、歩き出そうとするも足に力が入らず、踏ん張ることが出来ない。ふらつくといった症状が顕著に現れるようになってしまった。
その日は休みを取り、夜に1錠アルプラゾラムを服用し就寝(朝は服用しなかった)。翌朝起床すると症状に若干の改善はみられたものの、やはり全身の脱力感やふらつきが酷く、心療内科を受診。
服用の中止
再度の心療内科受診の結果、アルプラゾラムの服用中止を決定。睡眠導入剤としてブロチゾラムを処方され2周間経過観察することに。アルプラゾラムの服用を中止した後、ふらつきや全身の脱力感等の症状はすぐに改善された。
ただ、動悸や息切れ、発汗といった症状は依然改善することは無く、改めてスルピリドを処方される。現在も服用を続け治療中だが、アルプラゾラム服用時のような副作用は発生していない。
自律神経失調症の治療
全身の脱力感、異常な発汗、動悸や息切れといった症状は甲状腺機能亢進症に良く見られる症状であり、このような症状で内科を受診した際には真っ先にこの病気を疑われるだろう。
ただ、甲状腺機能亢進症は血液検査に明らかな数値の異常が見られるため、病気を見分けるのは比較的簡単だ。そしてこのような症状が見られ、血液検査に異常が無ければ次に疑われるのは自律神経失調症という事になるだろう。
自律神経失調症ではたびたび睡眠障害の症状が現れるため、治療として処方される頻度の高い薬の一つがアルプラゾラム(ソラナックス)なのだろう。アルプラゾラムは比較的副作用の少ない薬と言われており、主な副作用は眠気や倦怠感といわれている。
私のような極度の脱力感やふらつきといった副作用を感じるのは稀なのかもしれない。しかしこのような症状は重症化した自律神経失調症の症状だと勘違いしやすいが明らかに薬の副作用である。
まとめ
何かとストレスの多い現代社会において自律神経に問題が生じる人の数は少なくないだろう。そんなとき処方される事の多いアルプラゾラム(ソラナックス)には上記のような副作用が起きる可能性があることを多くの人に知ってもらいたくこの記事を書いた。
薬に頼らないことが一番なのはもちろんであるが、自律神経失調症には全身に大小様々な問題が生じる。薬の力を借りるのも大事な事だろう。だが薬には予期せぬ副作用がある事を忘れないでもらいたい。
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