国立がん研究センターがコーヒーを「1日3杯から4杯飲む人」は「全く飲まない人」に比べて24%死亡率が低いと発表しました(40歳から69歳までの男女9万人の20年間の調査)。
病気別の効果に関してですが、コーヒーを何杯飲んでも癌に対しては効果がないが、心疾患、脳血管疾患、呼吸器疾患に関しては1日3杯から4杯コーヒーを飲むと死亡のリスクが少なるという結果が出ました。
「ブラックコーヒー」か「砂糖が入っているコーヒー」かで死亡リスクの結果は違ってしまうと思うのですが、これに関する記載はありませんでした(もう少し、詳しく調べて欲しかった)。
しかし、砂糖がたくさん入ったコーヒーを4杯も飲んでいたら、逆に死亡リスクは上がると思うのですが。
コーヒーは歯周病や虫歯に効果があるという研究がたくさんあるのですが、その条件は「ブラックコーヒーを飲んだ場合のみ」です。
ですので、ブラックコーヒーと砂糖が入っているコーヒーは違う飲み物と思っていた方がいい。
なぜコーヒー摂取で死亡リスクの低下が見られるのでしょうか。
第一に、コーヒーに含まれるクロロゲン酸が血糖値を改善し、血圧を調整する効果がある上に、抗炎症作用があるといわれています。
第二に、コーヒーに含まれるカフェインが血管内皮の機能を改善する効果があるとされています。
また、カフェインには気管支拡張作用があり、呼吸器機能の改善効果があるのではないかと言われています。
これらの効果が、循環器疾患や呼吸器疾患死亡につながる危険因子の調整に寄与しているのかもしれません。
国立がん研究センターのホームページより転載
この調査で気になったところがもう1つあり、それは癌の効果についてです。
国立がん研究センターのこの調査ではコーヒーを何杯飲んでも癌に対しては効果がないと言っていますが、アメリカのラトガース大学は「皮膚がんに対してコーヒーは効果がある」と発表しています。
米ラトガース大学の研究チームは、遺伝子を操作してARTという酵素の働きを抑制したマウスに、紫外線をあてる実験をおこないました。すると、これらのマウスは通常のマウスに比べ皮膚がんの発生が3週間遅れ、腫瘍も69%少ないことが判明しました。カフェインには、まさにこのARTを抑制する働きがあるのです」
ライブドアニュースより転載
国立がん研究センターの他の研究を調べてみると「コーヒーが肝がんのリスクを低減させる」という記述がありました。
画像がボケていて見難いですが、コーヒーでは「1杯未満」「1杯から2杯」「3杯以上」のいずれのグループも肝がんのリスクが低下しています。
逆に緑茶はどのグループも肝がんのリスクを低減できないという結論です。
コーヒーに様々な効果があることを説明しましたが、健康効果を期待するのであればブラックコーヒーを飲みましょう。
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