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農薬の規制緩和で野菜がさらに危なくなった

 

 日本は中国、韓国に続いて農薬使用量が多い国です。TPPが成立したら外国から危険な野菜が入ってくると訴えている人がいますが、日本は農薬使用量世界3位ですよ(笑)中国、韓国はTPPには加入しないので、TPP加盟国では実質世界1位です。

 そこに追い打ちをかけるような農薬の食品残留基準の緩和。これは厚生労働省がネオニコチノイド系農薬のクロチアニジンやアセタミプリドの農薬の残留基準を大幅に緩和したということです。

 アセタミプリドの残留基準値を欧州と比較すると
[イチゴ]

日本 3ppm EU 0.5ppm

[りんご]
日本 2ppm EU 0.7ppm

[梨]
日本 2ppm EU 0.7ppm

[ぶどう]
日本 5ppm EU 0.2ppm

[スイカ]
日本 0.3ppm EU 0.01ppm

[メロン]
日本 0.5ppm EU 0.01ppm

[茶葉]
日本 30ppm EU 0.1ppm

[トマト]
日本 2ppm EU 0.15ppm

[きゅうり]
日本 2ppm EU 0.3ppm

[きゃべつ]
日本 3ppm EU 0.6ppm

[ブロッコリー]
日本 2ppm EU 0.3ppm

[ピーマン]
日本 1ppm EU 0.3ppm

 特に茶葉は300倍も違います。これではもうお茶を飲めません。

 政府は世界に日本の農産物を売り込むと言っていますが、EU内では以上のような規制があるので売れません。世界のどの国がこんな危険な食品を買うのでしょうか。

 台湾の税関では「日本の農産物の残留農薬が規制値以上であるため輸入を認めないケースが多い」とニュースでやっていましたが、これが現実です。

衛生福利部食品薬物管理署が16日に発表した、昨年の食品と関連商品に関する通関検査の統計で、不合格は日本からの輸入品が最も多かったことが分かった。
同署の関係者によれば、検査で不合格となったのは主に農産品と加工商品で、日本からの輸入品のうち、ネギ、みかん、緑茶などが残留農薬に関する規定に違反していたという。

フォーカス台湾より引用

 通常は規制値をもっと厳しくするというのが普通ですが、逆に規制を緩めてしまうという。欧州はネオニコチノイド系農薬がミツバチや子供の脳に影響があるということで使用禁止されていますが、この日本の政府との差は何だと思いますか?。

 なぜ、規制を緩めるのかと言えば理由は簡単です。クロチアニジンの製造元はアメリカの会社や住友化学ですので、要は業者寄りの規制緩和です(TPPが成立することを見越しての規制緩和かも)。住友化学の会長さんは元経団連の会長ですので、政治との関連もあるのでしょう。

 規制を緩和する前に国民から意見を募るパブリックコメントで反対が多数にも関わらず実行したのですから、既に規制緩和は決まっていたということでしょう。何のためのパブリックコメントなんでしょうね(笑)

 子宮頸癌ワクチンの副作用の時の厚生労働省の対応も「業者寄り」でした。製薬会社寄りの人物を集めての専門部会で「副作用は気のせい」という結論を出したのも厚生労働省ですからね。厚生労働省が薬害エイズの教訓を生かしていないのが残念でなりません。

 特に農業や医療は人間の生存に関わりますので、政府は国民を守る気があるのですかと言いたいです。

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