カラーコンタクトによる被害が拡大しています。
2012年に日本コンタクトレンズ学会が行ったカラーコンタクトレンズによる眼障害調査では、7月~9月の3カ月間に、カラーコンタクトレンズによる眼障害が395症例報告されています。
中でも重篤と考えられる眼障害(角膜潰瘍(かいよう)、角膜浸潤)の割合は、公益社団法人日本眼科医会が行ったコンタクトレンズ全体の眼障害の調査結果よりも高く、この原因として、カラーコンタクトレンズは透明なコンタクトレンズに比べ酸素透過性が低い、着色部位により角膜や結膜を擦る可能性がある
国民消費者センターより引用
原因はカラーコンタクトの「酸素透過性の低さ」と「着色」です。
酸素透過性の悪いコンタクトレンズを長時間使っていると目に酸素が届かなくなり、角膜内皮細胞という組織が死んでしまいます。
角膜内皮細胞は角膜の透明性を維持するために必要な細胞ですが、一回死んだから、二度と再生しない組織です。
よって、角膜内皮細胞が許容度以上死ぬと角膜が白く濁り、最悪失明します。
カラーコンタクトの酸素透過性は透明のコンタクトレンズと較べてかなり悪いです。
コンタクトレンズの酸素透過性は酸素透過係数(素材が酸素をどれだけ通すかの値)で計るのですが、例えば2weekメニコンプレミオは161あります。
それに対してフェアリーワンデーやエルコンワンデーポップは8しかありません。
ソフトコンタクトレンズも酸素透過性が悪いですが、それでも30くらいはあります。
カラーコンタクトレンズによる被害のもう一つの原因が着色です。
カラーコンタクトに着色されている部分が色落ちし、角膜上皮障害などの症状を引き起こしているのです。
国民消費者センターによると調査した17種類の中で9種類がコンタクトレンズの内部に着色されているのではなく、表面に着色してある製品だったといいます。
しかも、メーカーのホームページには「コンタクトレンズの内部に着色されているから安全です」という嘘の記載があったというから悪質です。
〇着色部分がレンズ最表面に確認されたものが17銘柄中11銘柄ありましたが、このうち9銘柄の製造販売元等のホームページには着色部分がレンズ内部に埋め込まれている旨の広告表示がありました。
〇レンズケアが必要な9銘柄のうち1銘柄でレンズケアによる色落ちがみられました。
〇1銘柄を除いて、角膜浮腫、角膜上皮障害、結膜上皮障害、輪部充血のいずれかの項目において治療やコンタクトレンズの装用中止等の対応が必要な程度(エフロン分類グレード3、4)の障害がみられることがありました。
国民消費者センターより引用
厚生労働省も2015年8月8日にカラーコンタクトレンズに関する調査を発表しています。
それによると調査対象である17製品の中の10製品から「着色成分である酸化チタンや酸化鉄が角膜やまぶたに検出された」という。
それと、国民生活センターの調査結果と同じく「コンタクトレンズの内部に着色されている」という嘘の記載がされていたとのことです。
厚生労働省や国民生活センターの調査結果から判断するとカラーコンタクトレンズは危険ですから止めましょう。
コンタクトレンズをするのならハードに限ります。
それよりも安全なのがメガネです。
見た目の美しさより健康の方が大事ではないでしょうか。
[補足1]
特に以下の台湾製や韓国製のカラーコンタクトが危ないという判定が出ていますので気を付けてください。
〇ファンキーホイップI-Lux Innova
[補足2]
コンタクトレンズを付けていると角膜内皮細胞が減るからレーシックを受けましょうなんて宣伝されていますが、絶対止めてくださいね。
レーシック難民の実態を調べてから手術をするかどうかを決めてください。
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