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病理検査の結果、乳がんでした。全摘か温存どっちを選ぶか悩んだが..


この記事は「乳管内乳頭腫の手術が始まる。手術の傷は乳輪の皮膚(茶色)と同化」の続きです。

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 病理検査の結果の連絡の日はちょうど仕事の日でした。

 留守番電話に手術を受けた病院の看護師さんからのメッセージが入っていたので聞くと「病理検査の結果が出たので、ご家族と一緒に出来るだけ早く来て欲しいです。」という内容でした。

 このメッセージを聞いて急いで病院に折り返しの連絡を入れて聞くと「詳細は来たときにお話します。」と言われ電話では結果についてはお話はされませんでした。留守電もメッセージやこの電話から判断して、悪い結果ではないかと一抹の不安はありました。

 翌日の朝一番で病院に家族と行くと、先生が気を遣ってくださって診察の開始前に家族と一緒に診察室に呼んで頂き、病理検査の結果の用紙を前にお話を聞きました。「残念ながら良くないものが見つかって…」という一言から始まり、検査結果どのようなタイプの乳癌でどれぐらいの大きさというお話を聞きました。

 今後の治療について乳腺クリニックの主治医の先生のところに行ってお話するように言われたので、その結果を持って次は乳腺クリニックの主治医へ行きました。乳腺クリニックの主治医へ病理検査の結果は届いていたようで主治医からこのような説明を聞きました。

主治医:「残念ながら良くないものが病理検査で見つかったので、今度乳がんの手術をすることになります。あなたの場合は浸潤性乳がんが1cm以下6~7mmの初期のもので、他にもいくつか非浸潤性乳癌が多発しています。」

私:「そうなんですか…命にすぐに関わる状況ですか?」

主治医:「そうではありません。乳がんは比較的進行はゆっくりですし、初期の状態なので手術をして摘出するのですが、あなたの状態ですと通常だと全摘を勧めるのですが、新婚ですか?将来は子供は考えていますか?」

私:「はい、結婚して5ヶ月です。将来子供も考えています。」

主治医:「うーん、そうですか。まだ若いしね、全摘より一部温存で手術をして様子をみてという方法もありますね。」

私:「全摘したら再発しない確率は上がりますか?」

主治医:「全摘したからといって再発しないわけではありません。胸自体は残っているので皮膚にでることはありますね。」

私:「急の事ですし、私自身、片胸が無くなるより小さくなっても残す温存手術がいいです。」

主治医:「あなたの場合はもともと胸が大きい方なので一部温存手術をして3分の1程度取って大きさが変わっても再建手術せずに済むと思います。温存手術をした結果がもし、もう1度手術が必要になったらその時に全摘をしても遅くはないと思います。」

私:「家族と相談してどうするか考えても良いでしょうか。」

主治医:「分かりました。」

という内容でした。

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乳がんの告知

 乳がんの告知がされましたが、私の主治医は「がん」という表現ではなく「良くないもの」「残念な結果で」という言い方だったので、動揺はもちろんありましたが、比較的冷静にお話を聞くことが出来たと思います。

 勤務先の上司には会社に行ってから検査結果の報告をして、今後手術の予定があり、治療があるのでお休みをお願いする事になる旨を伝えました。

 結果については主人、実の妹には早めに伝えたのですが、両親に伝えるのは心配をかけるだろうしな…と言い出しにくかったです。母には「健康な体に産んであげれなくてごめんね」と言われ、父には「悪いもの全部取ってしまえ。胸がなくても命が大事だ。」と言われました。両親の気持ちは嬉しかったですし、大きくなっても心配をかけてしまう事に心苦しかったです。

 後日、手術について決定するために乳腺クリニックに行った時に私自身は可能なら温存を希望していたのですが、父からの話を聞いて気になり、私は乳腺クリニックの主治医に「先生が私の立場だったら全摘と温存手術どっちを選びますか?」と聞いてみました。

 先生は少し間を置いてから「まだ若いし、子どもも希望しているから温存手術で様子をみて、経過が良くなかったら全摘出でいいのでは?」と答えが返ってきたので、希望の温存手術にする事にしました。

 もしかしたら、温存で良い結果が出るかもしれないし、結果が良くなくて全摘を再度するかもしれないけれども、全摘までの段階があることで心の準備がしやすいと思い、チャンスを貰えた気持ちになりました。

続きは「右乳房乳がんの一部温存手術をしたが、断端陽性でした」

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