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乳がんが発覚したきっかけは会社の健康診断。自覚症状はあったが、まさか

この記事は30代の女性に書いていただきました。

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 私は30歳の時に、会社の健康診断で行われた人間ドックがきっかけで乳がんが見つかりました。正確にはこの時に乳がんが見つかったわけではなく、乳管内乳頭腫という良性の腫瘍です。後の乳管内乳頭腫の手術の際に乳がんが見つかりました。

 この健康診断の数ヶ月前あたりから自覚症状はあったのですが、例えば片側のみの胸にチクっとした痛みを感じたり、片側の乳頭から分泌物が出ている症状はありました。ただし、痛みは時々でしたし、分泌物も微量でたまに出る程度だったので、まさか乳がんではないだろうと思っていました。

 健康診断でエコーを担当してくださった方に自覚症状についてお話して診てもらったところ、エコー中に「たぶん要再検査になるとは思います。」と話をされました。

 結果が出たのは1か月後の12月中頃でしたが、やはり胸に異常箇所があり、後日健康診断を受けた施設で再検査の予約を入れてクリニックに行きました。

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再検査のクリニック

 何かしらの病気ではあるかもしれないと心を決めて1月中頃に再検査の為にクリニックに行きました。こちらの先生は女医の先生でしたので、胸を見られる恥ずかしさもなく安心しました。

 エコーで診て貰ったところ、やはり異常があるということで乳腺専門医のいる病院での受診を薦められました。私が住んでいる家の近くに乳腺クリニックが2件ありました。紹介してくださる前に「どちらも良い先生方ですが、お仕事をしているなら職場に近い方が良いですよね」と言われたので、職場が近い乳腺専門医のクリニックの紹介状を頂きました。

乳腺クリニックでの診察について

 私が紹介状を書いて貰った乳腺クリニックの先生は年配の男性の先生でした。胸を見せるということで男性の先生に診てもらうのは恥ずかしい気持ちがありましたが、そんなことは言っていられません。それよりも診察の時は病気への不安と緊張で汗が止まりませんでした。

 診察の前にレントゲンとマンモグラフィーをしました。マンモグラフィーの時に片側の乳頭からの分泌物が出て、技師さんが驚いた表情をしていました。これはもしかしたら何か良くない病気なのかもしれないと不安な気持ちになりました。

 診察になり、データを見ながら触診、エコーをしました。また、分泌物があったので乳管造影検査と針生検を行いました。その結果、先生は「あなたの場合は乳管内乳頭腫の可能もあるから良性かもしれない」と優しい表現で言われました。2週間後に検査結果が出たら再度来るように言われて初日は終わりました。

乳管内乳頭腫は、乳管のなかにできる良性の上皮性腫瘍です。囊胞内にできた場合は嚢胞内乳頭腫といいます。乳管内乳頭腫は乳頭近くの比較的太い乳管に発生することが多く、乳頭から血性の分泌液が出る原因となることがあります。また、超音波画像診断などでは腫瘤性の病変として認識されます。

乳管内乳頭腫と乳頭状型の非浸潤性乳管がんとの鑑別診断をすることは時に非常に難しいことがあるので、針生検で乳管内乳頭腫とされた場合でも、画像診断で非浸潤性乳管がんを疑う場合には切開生検を行い、診断を確定する必要があります

大鵬薬品より引用

1回目の検査結果について

 検査の結果、乳管内乳頭腫という良性の腫瘍があることが分かりました。

 ただし、エコー(超音波)でみると1箇所ではなく、何ヵ所か(乳がんかどうか)気になる部分があったそうで、その部分の針生検の結果は「白でも黒でもなくグレー判定。乳管内乳頭腫の病変の切除の手術をすることになるので、その時に病理検査をしたいですが、どうですか」と主治医に提案をされて、同意しました。

 はっきりと大丈夫という結果が現段階では分からなかったのですが、乳管内乳頭腫の手術で一緒に検査も出来るのは良かったなと前向きな気持ちになりました。

 私の通院しているクリニックは以前乳がん治療で有名な大きい病院で勤務されていた先生が開業した病院で、手術はこのクリニックではできないので先生が以前いた大きい病院で行うと言われました。

 出来れば手術も主治医の先生にして欲しいと希望を伝えると了承して頂き、手術はこのクリニックの主治医が大きい病院に出向いて執刀することになりました。

 主治医の先生には「セカンド・オピニオンもできますがどうしますか?」と言われましたが、私の場合は健康診断で女医の先生、今回の乳腺専門医の先生と2人の先生に診て貰ったので、セカンド・オピニオンはしなくて良いと答えました。

 私の中ではこのクリニックの先生と自分の相性は良いと感じていましたので、最初からお願いすることに決めていました。私にとって主治医の先生は信頼できる方でしたし、先生にぜひ手術をお願いしたいという気持ちでした。

 手術の日程はクリニックの検査が終わってから1ヶ月半以上あったので、インターネットで情報を調べたり、本を読んでいましたが、不安は募る一方でした。乳がんだったらどうしようと夜になると不安が大きくなってしばらく泣いて過ごしました。

続きは「乳管内乳頭腫の手術が始まる。手術の傷は乳輪の皮膚(茶色)と同化」

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