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MRSA感染による抗菌薬の使用で蕁麻疹の副作用。手術で乗り切る

この記事は20代の男性に書いていただきました。

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・受診のきっかけ

 約5年ほど前、友人とサッカーをしている最中に脚を怪我しました。大したことではないだろうと、適当に消毒し、放置していました。すると、傷は治るどころか、ひどく悪化していきました。その傷がひどく化膿してしまったので、近くの病院を受診することにしました。

・受診の結果とMRSA

 私は怪我をした当時、風邪気味で免疫力が低下していたため、MRSA(メチシリン耐性黄色ブドウ球菌)に感染してしまっていたようです。MRSAは常在菌の一種で、健康な人の鼻、咽、皮膚などに潜んでいます。そのくらい身近に潜んでいる菌なのです。

 ですので、老人施設や病院でMRSA感染者が出るとたちまち院内全体に広がり大変なことになります。また、一度発症してしまうと有効な抗生物質がほとんどなく、治療が困難とされている恐ろしい菌なのです。

・投薬開始

 MRSAにはほとんどの抗菌薬が効かないと前述しましたが、もちろん効く薬もあります。

バンコマイシン(VCM)テイコプラニン(TEIC)アルカベシン(ABK)リネゾリド(LZD)ダプトマイシン(DAP)

 これら5種が有効な抗菌薬です。有効な薬があるので、担当医師も心配しなくていい。とおっしゃっておりました。

 そして、私は一週間入院し、その間点滴を受け続けることになりました。

・副作用発症

 投薬を開始すると、蕁麻疹が大量に出る副作用が起こりました。バンコマイシンを除く4種類全ての抗菌薬で副作用が出てしまいました。

 流石に担当医師もやや焦っておられましたが、それでもまだ、最強の抗菌薬が残っていると言っていました。その抗菌薬がバンコマイシンです。事実、バンコマイシンはほとんどの抗生物質が効かないMRSAを殺菌できる最強の抗菌薬と言われています。

 そして、バンコマイシンの投薬が始まりました。蕁麻疹は見られず、順調に治療は進んでいるように見えました。が、ある日の血液検査でCPKの値が高いとの結果が出ました。CPKは心臓や、その他内臓の筋肉に含まれている酵素です。これら筋肉の細胞が傷ついたり、異変を起こすとCPKの値が上昇します。

 つまり、バンコマイシンの副作用で、心臓や、その他の内臓の筋肉に異常がで始めたのです。これで最後の頼みの綱であった、最強の抗菌薬も使えなくなりました。

・その後の治療

 結果、MRSAに対抗できる抗菌薬は全て、私の身体には合いませんでした。そして私は手術を受けることになりました。化膿してしまった部分を洗い流してしまう手術です。

 実際のところ、点滴よりもこの手術が根治的な治療法ではあるのですが、スポーツ中の怪我程度のものですし、手術をせずに治療することができるのならば点滴で治療してしまおうとことだったのです。ですが、この試みは上手くいかず、手術を受けることになったわけです。

・その後とまとめ

 手術は上手くいき、その後1週間ほど入院して、退院しました。術後は良好で術瘡も綺麗に治りました。後遺症などは一切なく、現在ではまたサッカーをしています。

 最終的にきちんと治ってよかったのですが、もしまた、MRSAに感染したらどうしようという不安は残っています。将来、バンコマイシンに代わる最強の抗菌薬が開発されることを心待ちにしております。

[参考記事]
「抗菌石鹸(薬用石鹸)に効果はないと米食品医薬品局は言っている」

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