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麻酔薬にアレルギーがあるため、歯の治療も、縫うのも麻酔なしの激痛

この記事は30代の男性に書いていただきました。

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初めてキシロカインを使用した異変に気づいた時

 最初にキロカイン(局所麻酔薬)によるアレルギーに直面したのは10年ぐらい前、歯科医院で親知らずの切開抜歯をした時でした。治療が終わった後、吐き気がひどく、天井が歪んで波打つように見え、よだれがでて止まらず、横になってしばらく休むことになりました。

 医師からは「ショックでなったんでしょう。少し休んでから帰って下さい」とだけ告げられ、何かおかしいと思いながら治るのを待って帰りました。血の気が引くような感覚を初めて覚えました。

 その3年後に、声帯左右に1つずつポリープが出来てしまい、手術を受けることになりました。その時、右腕でキシロカインの皮下テストをすることになりました。テストを始めて5分もしないうちに右腕が真っ赤になり、ボコボコとし始めました。結果、医師からはキシロカインは喉の手術に使えないので、全身麻酔でないと無理であることを告げられました。ポリープは「投薬」と「発声しないこと」で、緩やかに完治に向かう可能性がある説明も受け、結局手術を諦めることになりました。

 その後も歯科医院に行く度に「キシロカイン以外の麻酔薬も使用していますか?」と確認するのですが、それ以外の麻酔薬がないとのことで何度か麻酔なしで削られました。麻酔なしですから削られる痛みはまさしく「激痛!」でした。後にシタネストーオクタプレシンという歯科用の麻酔薬であれば大丈夫だと分かったのですが、それまでは地獄でした。

キロカインアレルギーは大人になってから

 キシロカインは子供の頃の歯科医院での治療や外科で使用したことがありますが、その頃はアレルギーを起こさなかったのです。ですので大人になってから突然発症したことになります。

 キシロカインを使用する場面は歯科以外でも多くあり、キシロカインアレルギーを起こすと血圧が低下して、危篤な状態になるということが分かり、病院に行くたびに説明するはめになっています。

 昨年、右膝が突然腫れ上がり激痛に耐えかねて、病院に行くと、膝に菌が入り緊急手術が必要になりました。右膝だけなのでキシロカインでの局部麻酔を勧められたのですが、キシロカインで過去にあった症状を説明すると、医師はあからさまに面倒くさそうに、「じゃあ、全身麻酔でしますか、とりあえず麻酔科の医師と相談して下さい。キシロカインアレルギーってあんまりいませんのでね」と言われました。

 麻酔科の医師に話をすると、「キシロカインは止めましょう。全身麻酔ですが、私が横に付きますので安心して下さい」とおっしゃて手を握っていて下さったので、少し安心して全身麻酔で手術を受けました。担当医に面倒くさそうにされるのは、私にとって絶望的なことでした。しかし幸いアレルギーと不安を理解してくれる麻酔医師がいて下さって良かったと感謝しています。

医師の診断

 アレルギー科で麻酔薬の検査ができないかと考えて受診しました。その時医師はキシロカイン自体のアレルギーか防腐剤のアレルギーか分からないので、負荷テストでアレルギーを起こすまで負荷をかけるしかないと言われました。1ヶ月入院して負荷テストを受けるとのことでしたので、仕事をしていることから諦めました。

 ですが、歯科医院でシタネストーオクタプレシンは局所麻酔薬として使用してもアレルギーを起こさないことを話したら、恐らくはキシロカインの本体のアレルギーである可能性が高いでしょうとのこと。

 シタネストーオクタプレシンが使える事が分かっていても歯科用なのでそれ以外では使えず、簡単な外科治療(縫う)は麻酔薬なしです。激痛に襲われることは言うまでもありません。ですので、できるだけテープ、ホッチキス治療で済ませています。

 大きな事故などで自分で話せない時、麻酔で死ぬ可能性があると思うと正直恐いです。お薬手帳は持ってはいるものの、常に不安です。

[参考記事]
「風邪の時の点滴でアレルギーに。あと少しで死ぬところだった」

COMMENTS & TRACKBACKS

  • Comments ( 1 )
  • Trackbacks ( 0 )
  1. 30代女性です。
    私も全く同じ状況にいます。
    キシロカインアレルギーの検査を大学病院で受け、去年防腐剤でなく、キシロカインアレルギーと診断されました、歯医者ではシタネストを使用しています。
    20代はキシロカインを歯医者で投与されていたので、突然アレルギー体質になったと思われます、私の場合や歯科医にキシロカインアレルギーなんてないないと馬鹿にされて、死ぬ思いをしました。
    今後の人生不安も多いです。

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