Read Article

広告

睡眠薬の副作用の怖さ。記憶は飛び、日中はずっと眠い

広告

この記事は20代の女性に、睡眠薬の副作用についての体験談を書いていただきました。

……

些細な気持ちで服用を開始。

 何もするにも手をつけられず気分が沈みがちで、学業に手が付かなくなった私は、定期試験前の休講時間にスクールカウンセリングにかかりました。そして心療内科にかかることを強く勧められ、心療内科医である校医の所に通うことがトントン拍子で決まってしまいました。

 当時体感としては極端に眠れていないとは思っていなかったのですが、周囲や保健管理センターの看護師に「校医にかかる前に睡眠薬だけでも処方してもらったほうがいい、内科に睡眠外来でかかるべきだ」と言われ、近所の内科に訪問、睡眠薬としてマイスリー(ゾピクロン)5mgを処方されました。

 元々睡眠に特別不安があったわけでもないのですが、当時入眠で困った記憶もないので効いていたのだと思います。その後、校医にかかり、マイスリー5mgを処方して貰った事を告げると、継続したほうがいいという事で、他の向精神薬と一緒にマイスリーも処方されました。この時、特に理由は説明されませんでしたが、マイスリーは10mgに増えていました。また、この頃医薬分業が既に強く言われていましたが院内処方で、お薬手帳に薬の履歴は残りませんでした。

知らない間に睡眠薬の種類が変更されていた。

 その後、定期試験中に体調を大きく崩してしまい、実家で療養しつつ校医の元へ通院をするようになりました。向精神薬を含め、薬の量が増えていき、ふらつきが酷くなり、加えて何かをするにも集中ができず何も手がつかなくなりました。

 校医に副作用の相談や、知っている知識の確認を持ちかけた所、「処方箋なんて見るから副作用が起こるのだ。処方箋を一切見るな。薬を調べるな。」と指示され、薬を確認する事を禁じられました。

 通院の度に「夜は寝れているか?」と聞かれ、寝れているとき、寝づらかったとき等どちらもきちんと報告していました。いつの間にか寝る前の睡眠薬が変わっていました。錠剤のパッケージの名前でその錠剤がフルニトラゼパム2mgである事を知りましたが、それがベンゾジアゼピン系の精神薬であることは学校で学んだ知識として認識していました。しかし、その副作用として起こりうる事は意識しないようにして服薬を続けました。

 その後、体がだんだんフルニトラゼパムに慣れてしまったのか、寝付きはどんどん悪くなりました。寝付けても朝起きる事ができず、昼過ぎまで寝てしまい、ぼーっと一日を過ごし、また夜寝付けず困るようになってしまいました。校医にはひたすら昼夜逆転状態を叱咤されました。すごく高圧的な態度です。「あなたの処方が悪いのですよ」と言いたかったですが、もちろん言えず。

フルニトラゼパムを飲むと記憶が飛ぶ

 「眠れていないから」という理由でフルニトラゼパム2mgの錠剤が1回2錠に増えました。1日4mgになったものの、夜寝れない日は着実に増え、日中は頭がまわらなく、体がだるい状態で月日が経っていきました。

 さらに、服用した後に起こった事や行った事が一切頭に残らなくなってしまいました。家族に指摘をされても全く、その行動の記憶がないのです。また、以前から悪夢は見ていたものの、その頻度は増えました。翌春に学校の近くで一人暮らしを再開したものの、正直学業も家事もろくにできる状態ではありませんでした。日中勉強しても頭に何も入らず、寝る前に勉強をしても記憶が吹き飛んでしまうのです。

 見かねた大学の友人が、飲んでいる薬を尋ねてきて、「それらの症状はベンゾジアゼピン系の副作用だから、きちんと医者と相談した方がいい。」と助言され、校医に前よりも多く、副作用の事を相談しました。校医は「それは副作用ではない。不安から起こっているだけだ。嫌なら飲まなければいいじゃないか。」というのみでした。医者失格な態度です。精神科医はこういう人が多いです。

フルニトラゼパムとマイスリーの併用の開始

 私は校医に不信感を抱いてしまい、受診を止める事にしました。しかし、もう睡眠薬なしでは寝付けない体になってしまっていました。仕方ないので睡眠薬を求め、内科に訪問し、睡眠薬の減薬の相談をしにいきました。

 そのとき、「フルニトラゼパムの保険適用は2mgまでだから、普通その量は処方できない。」と言われました。そこで相談して、サイレース2mgとマイスリー10mgの併用で、徐々に減らしていこうということになりました。

 しばらくそのまま続けていたのですが、学業の不振から来るストレスも祟ってまた精神状態を著しく悪くしてしまい、精神科にかかることを強制されてしまいました。仕方なく精神科を探し、保健管理センターの看護師の提案で大きな病院の精神科の、評判のいい先生を選んでかかる事にしました。

 新しい医師は私に前の校医のいる診療所に戻るように勧めつつ、サイレース2mgとマイスリー10mgの服用を続けるように処方しました。結局そのまま2年余りこの医師の元でサイレースとマイスリーを飲み続けました。体はもう薬を飲まないと寝れず、そうかといって飲んでも寝れない時もあり、完全に薬物中毒のような状態になっていました。

 寝れても朝はすっきり起きることができず、日中はずっと眠く、睡眠サイクルが完全に狂ってしまいました。夜は寝たいのに寝れないことに加え、昼は起きていたいのに出先で居眠りしてしまうことや頭がまわらないことに苛立っていました。

 また体調によってはふらついて転んでしまうこともありました。記憶が飛んでしまうのも相変わらずで、寝付けない癖に何か暇つぶしをしたらその暇つぶしの具体的な内容が頭から消えてしまい、なにもできない状態でした。本当に薬は怖いです。睡眠薬を軽い薬だと勘違いしている人がいますが、とんでもない誤解です。

無理な断薬による不眠

 結局この医師とは薬の副作用や診察時の不信感から、口喧嘩のようになってしまい、予約こそ取ったものの行く気が起きなくなってしまいました。そして、睡眠薬を含む精神医薬に不信感が強まったので、もう薬を飲む気が失せてしまいました。知識として精神医薬を無理に止めると禁断症状が出る事は知っていましたが、私は通院を止めると決めた日からぴたりと飲んでいた大量の睡眠薬を止めてしまいました。

 この時すでに睡眠薬の服用開始から3年以上経っていました。薬を止めたその日、寝ようとしたものの、一切寝れません。疲れだけは取ろうと横になり続けましたが、結局寝れずに朝を迎えました。翌日も寝ようとしたものの、全く寝れません。頭は睡眠不足特有の興奮状態のような感じになっており、体は疲弊しきっていて動くと酷い動悸がしました。

 数日起き、寝れたと思っても1時間程しか経っていないというような日々を過ごしました。1ヶ月ぐらいすると徐々にその睡眠時間が伸びていき、完全に健康な睡眠サイクルではないものの、一応ある程度は眠る事はできるようになりました。しかし悪夢は相変わらず見ていたので安眠状態ではなかったように思います。

その後、睡眠の改善の為に薬を服薬

 その後、嫌々でしたがとある精神科の病院で診察を受けることになりました。その病院の医師は私の今までの精神科履歴と精神科医に対する不信感を聞いた上で、今までの診察がおかしかった事、そしておそらく診断名が違うから薬を飲むにしてももっと違うものが使えるということを伝えられました。

 睡眠に関しても、ベンゾジアゼピン系の睡眠薬の長期投与の危険性を認め、安全な睡眠薬としてロゼレムとベルソムラを提案されました。現在はロゼレムとベルソムラの併用で様子を見ている所ですが、ふらつきや記憶が飛ぶといったマイスリー・サイレースを飲んでいた期間に感じた副作用は優位に少なく感じます。また、悪夢を見る頻度も減ったので、今度の薬は体に合っていたのだと思います。合っているといっても薬物中毒であることには変わりませんが。

睡眠薬に手を出す前に

 前述のように、私はマイスリーを軽い気持ちで服用しはじめたのがきっかけで、睡眠薬と長い付き合いをせざるを得なくなってしまいました。依存性の高い薬ということもあるので、いきなり非ベンゾジアゼピン系(ゾルピデム、ゾピクロン)やベンゾジアゼピン系(フルニトラゼパム、ニトラゼパム等)の強い睡眠薬を飲み始めるのは考えものだと思います。最初はロゼレム、ベルソムラのような比較的安全な睡眠薬を提案したほうが、体への負担も少なくなるのではないかと思います。

 薬に頼る前に睡眠前用のハーブティ等を飲むことをオススメしたいです。一回飲んでしまうと私のような薬と切っても切れない関係になるので、本当に怖いですよ。私のような状態になることを覚悟して睡眠薬を飲んでほしいと思っています。

[参考記事]
「睡眠薬は覚せい剤と同じぐらい恐ろしいって本当なのか」

LEAVE A REPLY

*

Return Top