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風疹ワクチンの副作用で難病を発症。額になぞの青あざ

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この記事は40代の女性に書いていただきました。

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打撲の覚えもないのに額に青あざが

 1997年の9月のことです。当時、息子は2歳になったばかりでした。病気もあまりせず、元気に育っていました。9月に風疹のワクチン接種を受けた後は発熱もなく、特に異常なく過ごしていました。

 しかし、2週間も経っていない頃でした。子供と遊んでいると、額に直径2センチ~3センチほどの大きな青あざがあることに気づきました。私は専業主婦で、常時そばにいて息子の様子を見ていましたので、打撲していれば分かるはずです。しかし、全くそういった覚えはありませんでした。本人に聞くと痛みもないようでした。

 さらに身体中を見てみると、太ももやお腹などの皮膚の柔らかいところに点状出血班や青あざがあります。熱もなく、風邪症状もありません。すぐにかかりつけの小児科へ連れて行きました。

血液検査の結果

 小児科の先生も首をかしげるばかりでしたが、とりあえず血液検査を行いました。結果は2日後に分かりましたが、普通なら10万単位であるはずの血小板の数値が7000しかありませんでした。原因が分からないので即入院の必要があるとのことでした。その際、出血傾向にあるから、頭部や腹部を打ったりしないように注意がありました。「白血病かもしれないけれど、今は治るから。」と先生に励まされ、紹介された総合病院に入院しました。

病名が判明

 病名は「突発性血小板減少性紫斑病(ITP)」でした(指定難病)。この病気は原因が不明ですが、血小板が減少する症状が起こります。ケガをしたときには血管が傷ついて血が出ますが、血小板は血管を修復し、出血を止める役割があります。血小板が少なくなるということは出血傾向になるため、事故での出血に気をつけなければいけません。

特発性血小板減少性紫斑病(ITP*)は血小板が減少し、その結果として出血の危険が高まる病気で、国が指定する難病(特定疾患)の対象になっています。

協和キリンのサイトから引用

病因は不明であり、抗体産生機序は明らかにされていない。小児ITPではウイルス感染や予防接種を先行事象として有する場合がある。

難病情報センターより引用

 風疹ワクチン接種後2週間足らずだったということを説明し、因果関係について聞いてみましたが、当時の主治医は「関係はないでしょう。」と、言いました。ただ、突発性血小板減少性紫斑病はウイルス感染から引き起こされることもあることから、今後ウイルス感染による再発はあり得るとのことでした。

 治療内容は、γグロブリン(免疫強化のためのたんぱく質)の大量点滴です。感染症にならないように肺炎などの子たちとは離れた病室でした。「川崎病」や「ネフローゼ」等、自己免疫性の病気の子たちが同じ病室でしたが、同じようにγグロブリンの大量投与を行っていました。入院は11日間でした。γグロブリンのおかげで、血小板の数値も5万以上に増加し、あとは、経過観察で様子を見るとのことで退院しました。

 この病気は、指定難病ですので、医療費の公費負担があり、入院中に役所での申請を行いました。頭にヘルメットして日常生活を送っている子もいるそうです。

その後に分かったこと

 息子が入院中、かかりつけの小児科の先生は文献などで今回の突発性血小板減少性紫斑病の原因をずっと調べていてくれました。退院後の受診では、やはり風疹ワクチンの接種が起因しているのではないかと結論を出されていました。ちょうど2週間近く経った頃での発症ということで判断されたようです。その後は、再発もなくこの病気は完治しましたが、体質的なものでもあり、油断はできませんでした。

 その後、中学生になり、2009年に急性散在性脳脊髄炎(ADEM)という脳炎の劇症型にかかりました。風邪が元ではありますが、何のウイルスが原因なのか分からないままです。本来は軽くてすむ急性散在性脳脊髄炎が重症化したのは、突発性減少性紫斑病を発症した息子の体質が起因しているのではないかと言われました。脳炎の治療として行った、ステロイドパルス療法の副作用では?という私たち家族の疑問も消えてないですが。いまだに原因不明です。

 まさか風疹ワクチンから難病になるとは思わず、今は普段から薬や予防接種への注意と関心をもつことが必要だと痛切に感じています。

[参考記事]
「子宮頸がんワクチン接種後に強い倦怠感を感じ1週間外出できず」

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