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抗がん剤の副作用である便秘に相当悩まされました

 

この記事は30代の女性に書いていただきました。

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私の父親が行った抗がん剤治療の中で、目にした副作用をお話ししていきます。

父親は呼吸器系のがんを患っており、体力などの面から手術療法は選べない状況でした。放射線治療も回数が限られていた為に断念し、化学療法での治療を行う事となりました。

現在の抗がん剤は随分と副作用が軽減されており、種類によっては昔の様に酷い吐き気などはないと説明されていました。

父は希望を持って3種類の抗がん剤に挑戦していました。確かに壮絶な副作用などはありませんでしたが、3種類ともそれぞれ違った副作用を被っています。

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① 24時間投与型の抗がん剤

24時間かけて投与する抗がん剤が試した3つの抗がん剤の中で最も副作用が強かったと父も、看護をしていた私も思います。24時間かけて抗がん剤を体に入れていくのですが、最初の3時間程は何ともないと父も言っていましたが、段々と顔色が悪くなり吐き気を覚えるようになりました。吐き気止めを同時に投与して貰っていたので、吐く事はありませんでしたが、食事は一切摂れなくなりました。

他にも、倦怠感を覚えて、動くのが億劫になったり、匂いに敏感になったり、目まい・立ちくらみを覚えたそうです。更に、抗がん剤が終わっても1日~2日は吐き気や倦怠感で満足に食事が摂れず、体重が落ちました。眠る時も吐き気を感じるので定期的に目が覚めてしまうので、睡眠不足にもなると言っていました。

② 3~4時間で投与が終わる抗がん剤

24時間投与型の抗がん剤は体重が落ちますが効果は絶大で、かなり病状は良くなりました。しかし、本人の負担が非常に大きく、なるべくならば避けたいという本人の希望を聞いて抗がん剤を変えました。

次は3~4時間で投与が終わる抗がん剤でしたが、これは副作用が殆どなく、吐き気止めと一緒に投与して貰うと吐き気もかなり抑えられたようで食事も摂れていました。睡眠にも問題がなく、副作用はかなり軽かったと思います。

しかし、この抗がん剤の副作用で最もつらかったのが便秘と下痢でした。最初に便秘になってしまいお腹の張りが辛く、便通の良くなる薬を服用していました。すると今度は腸が活発になり過ぎてかなりの下痢になってしまい、再び体重が落ちてしまいました。

③ 海外の抗がん剤

そして3~4時間の抗がん剤の効果も薄くなってしまい、新しい抗がん剤を探す中で見つけたのが海外で開発された抗がん剤でした。この抗がん剤は副作用が非常に少ない事が特徴で、前の2種類の抗がん剤で体重も体力も落ちた父にはかなり適していたと思います。

効果は最初はかなり大きく、食事も摂れて、投与も3~4時間以内には終了するのでかなり良い抗がん剤だったと思います。吐き気止めを念のため一緒に投与して貰うと、ほとんど吐き気を感じずに食事を摂る事が出来ていました。

やはり便秘だけはどうしようもなく、便秘薬を飲めば再び下痢になる可能性が高かったので、便秘のまま我慢するしかありませんでした。抗がん剤の治療を通して思ったのですが、やはり便秘はかなり大きな副作用だと思います。便秘のせいで腹部に違和感や張りを感じて食事が進まない事や、痔になってしまう事もあるのです。便秘薬を飲めば解決はしますが効き過ぎてしまうので、下痢か便秘かの2択しかないのは辛いと思います。

この3種類の抗がん剤過程は私達家族では絶対に辿り着かない治療でした。担当医の先生と薬剤師さんが一緒になって一生懸命副作用が少ない抗がん剤を探してくれたので、体調に合わせてその時最適な抗がん剤を投与してもらう事が出来ました。担当医の先生に希望をしっかり伝え、本人の体調をよく観察して、適した治療を行う事が大切だと痛感した抗がん剤治療でした。

がん治療はやはり本人のやる気も大きく関わってきます、家族や担当医・薬剤師としっかり連携を取りながら支えて抗がん剤治療を行って欲しいと思います。

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