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抗精神病薬エビリファイの副作用でじっと座っているのが困難に

 

この記事は30代の女性に書いていただいています。

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私は4年近くうつ病の治療を受けた結果、双極性障害という、気分の高ぶりと気分の落ち込みを繰り返す病気だとわかり、今年の七月からエビリファイという抗精神病薬を処方されました。

最初のうちは副作用が何もなく、薬がよく効いて気分の高ぶりも落ち込みも無くなったと思っていました。

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副作用を発症1

八月の初めに家族と都内に出かけたとき、はじめて自分の異変に気づきました。階段を降りようとすると、足が震えてうまく降りられません。手すりを使ってやっとのことで階段を下りました。その時は久々の外出で疲れたのだろうと思いました。

改めて家でエビリファイの添付文書を調べると16.7%の服用者に「振戦」が現れると書いてありました。振戦とは文字通り、手足などが震える状態です。

九月に入った頃からはさらに振戦が悪化し、手や足がぴくぴく震えているのに気が付きました。コップを持つ手が震えている、洗濯物を干そうとしても手が震えてうまく干せない、服をたたむこともできない、自分で食事を摂ったり、入浴するのがやっとこなせる、という状況にまで追い込まれました。

手足の震えはだんだんひどくなっていき、日中は眠れるのに、夜間は手足の震えが気になって眠れなくなりました。

副作用を発症2

じっと座っているのが困難になり、頻繁に足を組み直したり、立ったり座ったりを繰り返すようになりました。調子がいいときには家族と外食をしたりしましたが、外出先でもこの症状は変わらず、耐えかねて立ち上がることもありました。これはアカシジアと呼ばれる症状で、座ってじっとしていられない状態のことです。エビリファイを服用している人の30.2%に現れたと添付文書に書いてありました。

そんな日々が続くうちに、起きているときの意識もあまりしっかりしなくなってきて、焦点の合わない目で一点をじーっと見つめていることが増えました。また、老人のような、ふらふらと危なっかしい歩き方になってしまいました。

ここまでくると、家族もおかしいと思ったらしく、
「自律神経失調症では?」
「薬が合わないのでは?」
と言われました。

医師に副作用を報告

医師の診察日に、自分の症状を話したところ、
「病気が長く続いているし、一度入院して検査して、何か異常がないか確かめましょう。」
と言われました。

心配で同席してくれた夫が入院に賛成したので入院することになりましたが、私は「薬が合わないのでは?」と訴えました。

医師には
「手足の震えはエビリファイを止めて、副作用止めの薬を飲んで、どうなるか確認しましょう。その経過も見たいので入院しましょう。」
と言われました。

こうして入院しながらエビリファイ断薬後の経過を見ることになりました。効果はてきめんで、断薬して数日後には手足の震えはほぼ完全に消え、二週間後に退院した時には日中の意識もはっきりして副作用の症状は全て無くなりました。

私が飲んでいたエビリファイの量はたった一錠、6mgでした。そんなわずかな薬が私を入院にまで追い込みました。断薬をしてから一か月ほど経ちましたが、双極性障害自体はまだ治っていません。これからの治療で、薬とどう向き合っていけばよいのか、模索する毎日です。

[参考記事]
「母はロキソニンの副作用で脳幹梗塞になりました(実例)」

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