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大腸炎の薬の副作用で発疹とむくみ。全身が赤紫色に(実例)

 

この記事は40代の男性に書いていただきました。

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元々丈夫で風邪もほとんど引かない私が難病に冒されたのは14年前でした。激しい腹痛と下痢、血便を繰り返す症状に見舞われましたが、暫く放置していました。しかし、一向に軽快しないので意を決し病院に行き、内視鏡検査をした結果、潰瘍性大腸炎と診断されました。

それまで薬のアレルギーも食物アレルギーも何も無かったので、処方されたサラゾピリンを何の疑いもなく言われた通り飲み始めました。

潰瘍性大腸炎は再燃と寛解を繰り返す事が特徴で、私の場合おおよそ3か月周期で再燃と寛解を繰り返していました。症状が治まると1ヶ月程服用を止め、再燃すると服用を再開するという状態でした。飲むとすぐ軽快し症状を抑える事が出来ていたので10年以上断続的に服用していました。

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副作用の発症

ところが、サラゾピリンを飲み始めて10年目の秋、旅先で身体のだるさと熱っぽさに見舞われました。熱を計ってみると38度、頭痛もしていたので風邪を引いてしまったのかなと思っていました。

週末でもあり旅先なので病院にも行かれず、風邪薬との併用も怖いのでひたすら潰瘍性大腸炎の為に一生懸命サラゾピリンだけを飲んでいました。

翌朝、起きて鏡を見ると顔色が薄赤く、風船のように異常にむくんでいる事に気付きました。それまで、前日どんなに飲み過ぎたり、食べ過ぎたりしても顔にむくみが出る事は一度も無かったので、その異常な顔に驚きました。

そして、腹部にチクチクした痒みを感じたので、恐る恐る見てみると細かい粟粒状の赤い発疹がびっしりお腹中に出ていました。風疹じゃないかと友人に言われましたが、風疹の既往歴はあるので、それは違う。激しい痒みもないので蕁麻疹(じんましん)でもない。

では、一体何だろうとパニックになりながら右往左往しているうちに発疹はどんどん全身に広がっていきました。一度も何のアレルギーも経験した事が無いので、まさか潰瘍性大腸炎の症状を抑える為に飲んでいる薬が原因とは全く思いつきませんでした。

そして、徐々に鼻の穴も塞がるほど顔も腫れ上がってきたので呼吸も苦しくなり、座っている事も寝ている事も辛くなり、自力で立ち上がる事も出来ない状態になりました。

発疹も時間とともに益々熱を帯び、赤味も増し、手足も象のように腫れ上がり、靴も履けず、指も2倍程に腫れ上がり手を握る事もできませんでした(指輪が食い込んでくるのがわかるほどでした)。瞼も大きく腫れ上がり垂れ下がってきたので、目を開いている事も困難になっていました。

この状態になるまで1日とかかりませんでした。そして、家族の車で病院に着く頃には車椅子に乗る事さえ出来ず、担架に乗せられ診察室に運ばれる状況でした。

潰瘍性大腸炎で通院していた病院が総合病院だったので、すぐさま胃腸科の担当医と皮膚科医の診察を受ける事ができ、即入院となりました。

担当医から
「数年同じ薬を服用していて異常が無くても、突然アレルギー反応を起こす事がある」と説明されました。そして、すぐに多量のステロイドを点滴とステロイド軟膏の塗布の処置を受けたのですが、意識も混濁していたので、その時の事は後から家族に聞きました。

副作用2日目

2日目にようやく起き上がる事が出来るようになり、目も開けられるようになりました。しかし、徐々に腫れは引いてきたものの発疹は消えず、急激に皮膚が腫れたせいか爆発したように皮下出血を起こし全身濃い赤紫色になっていました。痛みは殆どありませんでしたが、それまで見た事の無い様な皮膚の色が元に戻るのか不安と恐怖で一杯でした。

皮膚科医にも皮膚の色はいつまでに綺麗になるとは断言出来ないと言われ、命は助かったものの暗澹たる思いだった事を覚えています。

幸い他の臓器の状態は検査の結果、異常はありませんでした。その後、熱とむくみと発疹は収まったので1週間で退院しましたが、その後も全身赤紫色のあざだらけの様な状態は変わりませんでした。その後、半年程で皮膚の色は元に戻りましたが、今でも全身の至る所に薄茶色の10円硬貨大のシミがあります。その後、薬に対する恐怖から薬は使用せず食事と民間療法で何とか症状を抑えています。

[参考記事]
「内視鏡で大腸がんが見つかるまでの経緯。血便が止まらない」

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